◆ 2009年2月26日
ガーナ③:アグロフォレストリー

ガーナ共和国は、25万種の生物が棲息する地球でもっとも生物多様性の豊かな森林地帯に位置しています。しかし、長年に渡る森林伐採により、原生林は旧来の総面積の15%へと激減し、多くの生物が棲息地を失って絶滅の危機にあります。地元住民による農地開墾のための森林伐採=生態系破壊を止め、住民と自然環境との共存を目指すことが求められていました。
【 リコー森林生態系保全プログラム:ガーナ熱帯雨林回復プロジェクト 】
活動場所:ガーナ共和国
活動時期:2002年3月開始
パートナー:コンサベーション・インターナショナル
活動内容:日陰で育つカカオを利用した持続的森林農業による、人と生き物たちが共生できる森の回復


解決へのアプローチ:収穫量を上げ、耕作面積あたりの収益を上げることにより、森林の保全 ・棲息地の保護と住民の生活向上の両立を目指す。また、ゾウの嫌いな唐辛子などの作物を周辺に植えるなどの衝突回避方法を指導。
戦略的アプローチ:アグロフォレストリー方式のカカオ栽培法を習得する。
アグロフォレストリー(Agro-Forestry)とは、森林の中で農作物を栽培する「森林農法」です。従来のプランテーション型農法では、「焼き畑」に代表されるように、まず森林を焼き払って農地を作り、一つの作物を集中的に作ってきましたが、これは土地がやせ細って作物のとれる栄養が少なくなり、病害虫が増えます。そのため農民は新しい土地に移っては次から次へと新たに森を焼いて農地を開墾し続けなくてはなりません。これでは森林も、そして農民の暮らしも持続できません。
アグロフォレストリーでは、森林が本来持っている自然で無限な回復力、その源である生物多様性と共存する農業を行います。


ガーナ熱帯雨林回復プロジェクトでは、このアグロフォレストリーを導入してカカオの収穫量を倍増させることを目指しました(収穫量が上がれば、それ以上、畑を広げずに済みます)。実際に、森を伐り払ってカカオの単一畑を作る代わりに、日陰で育つカカオの品種を森林の中で栽培することで、収穫量が増え続けているのです。
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パートナープロフィール:Conservation International(CI) 自然生態系と人との関わりを重視して環境問題を解決することを目的に設立された、民間非営利のNGO。1987年設立。ワシントンDCに本部を持ち、30カ国以上、1,000名以上のスタッフが「生物多様性の保全」に取り組んでいる。 |
